webCG × Volkswagen  タイアップ試乗記企画

第1回 新グレード「TSIエレガンスライン」を試す

想像以上のクオリティー

装備が見直されるとともに、ラインナップが改められたフォルクスワーゲンのセダン「パサート」に試乗。新グレード「TSIエレガンスライン」をメインに、その仕上がりを詳しく報告する。

想像以上のクオリティー

より上質になった内外装

2015年に8代目が日本上陸したパサート。デビューから1年がたち、新グレードの追加や機能・装備の充実が図られた。中でも見逃せないのが新たに登場したパサートTSIエレガンスライン。「TSIコンフォートライン」の後継車と位置づけられ、今後販売の主力となる重要なグレードだ。その注目のモデルに早速触れることができた。

「フォルクスワーゲン・パサート」の新グレード「TSIエレガンスライン」。ボディー下部にクロームのモールディングが配されるなど、上質感が追求されている。

「フォルクスワーゲン・パサート」の新グレード「TSIエレガンスライン」。ボディー下部にクロームのモールディングが配されるなど、上質感が追求されている。

初めてお目にかかるTSIエレガンスラインは、これまでの端正さと上質さにさらに輪をかけた印象だ。エアインテークフレームやドアの下部、そしてリアのモールディングがボディー同色からクロームに変わったことが大きいのだろう。リアのサイドにはダークティンテッドガラスが採用され、見た目のよさだけでなく、プライバシーや強い日差しにも配慮されている。また、LEDヘッドライトが標準装着となったことで、フロントマスクがより精悍(せいかん)になっている。これによりデザインだけでなく、夜間のドライブをより安全かつ快適にサポートしてくれるのはいうまでもない。

インテリアのアップグレードはさらに顕著で、ファブリックシートに代えて装着されたアルカンターラ&レザーシートと、アルミニウムのデコラティブパネルがパサートのキャビンをこれまで以上に上質かつスタイリッシュに仕立て上げている。個人的にはアルカンターラとブラッシュトアルミに弱いだけに、TSIエレガンスラインのコックピットがひと目で気に入ってしまった。

早速センターコンソールのスタートボタンを押してエンジンを目覚めさせる。TSIエレガンスラインには、最高出力150ps、最大トルク25.5kgmの1.4リッター直列4気筒ターボと、デュアルクラッチギアボックスの7段DSGが搭載される。「この組み合わせで、余裕あるサイズのパサートを十分に走らせることができるのか?」と思う人もいるだろう。しかし、心配は無用である。

  • 「パサートTSIエレガンスライン」は、LEDのポジショニングランプとターンシグナルが組み合わされたLEDヘッドランプを標準で装備する。

    「パサートTSIエレガンスライン」は、LEDのポジショニングランプとターンシグナルが組み合わされたLEDヘッドランプを標準で装備する。

  • 「パサートTSIエレガンスライン」のインテリア。キャビンを取り囲むアルミニウムデコラティブパネルと、ピアノブラックのセンターコンソールパネルが目を引く。

    「パサートTSIエレガンスライン」のインテリア。キャビンを取り囲むアルミニウムデコラティブパネルと、ピアノブラックのセンターコンソールパネルが目を引く。

  • シートは、レザーとアルカンターラからなるコンビタイプ。前席にはシートヒーターも備わる。

    シートは、レザーとアルカンターラからなるコンビタイプ。前席にはシートヒーターも備わる。

軽快な走りに驚く

素早い加速をみせる「パサートTSIエレガンスライン」。スポーティーな走りを可能とするパドルシフトも備わる。

素早い加速をみせる「パサートTSIエレガンスライン」。スポーティーな走りを可能とするパドルシフトも備わる。

いまやミッドサイズクラスは4気筒の小排気量エンジンが常識となっているが、“ダウンサイジングコンセプト”の名のもとに、そのトレンドをリードしてきたのがフォルクスワーゲンである。

実際に走らせてみると、パサートTSIエレガンスラインは、動き出しから思いのほか軽快だ。これは2000rpm以下の低回転域でも豊かなトルクを発生する1.4 TSIエンジンに加えて、効率よくトルクを伝えるDSG、さらに、現行「ゴルフ」から始まった「MQB(モジュラー・トランスバース・マトリックス)」モジュールの採用により軽量化を実現したことによるところが大きい。

緩い加速が必要な場面でアクセルペダルを少し踏み増すようなときも、右足の動きに即座に反応するため、ドライバーはストレス知らずだ。一方、追い越しなどの際には、アクセルペダルを大きく踏み込むことで6000rpmの高回転まで爽快に吹け上がるこのエンジンが、素早い加速を見せてくれる。しかも、この1.4 TSIエンジン、アクセルペダルを軽く踏んで巡航するようなシチュエーションでは2気筒運転を行い、ガソリンの消費をセーブ。高速中心のドライブであればJC08モード燃費の20.4km/リッターを超えるのは難しいことではない。

  • 「TSIエレガンスライン」の1.4リッター直4直噴ターボエンジン。低回転域から豊かなトルク特性と、20.4km/リッター(JC08モード)の低燃費を両立する。

    「TSIエレガンスライン」の1.4リッター直4直噴ターボエンジン。低回転域から豊かなトルク特性と、20.4km/リッター(JC08モード)の低燃費を両立する。

  • トランスミッションは7段のDSG。シフトレバー周辺には、走行モードの切り替えスイッチや、スタート/ストップシステムのオンオフスイッチが並ぶ。

    トランスミッションは7段のDSG。シフトレバー周辺には、走行モードの切り替えスイッチや、スタート/ストップシステムのオンオフスイッチが並ぶ。

  • 「TSIエレガンスライン」には10スポークのアルミホイールが装着される。テスト車のタイヤサイズは、前後ともに215/55R17。

    「TSIエレガンスライン」には10スポークのアルミホイールが装着される。テスト車のタイヤサイズは、前後ともに215/55R17。

その走りも、期待を裏切らない。ボディーサイズから想像する以上にパサートの動きは軽い一方、乗り心地は落ち着いており、ミッドサイズセダンにふさわしい快適さを提供するのだ。スピードを上げたときのフラット感も上々である。ちなみに、TSIエレガンスラインには17インチの「モビリティタイヤ」が装着されている。これはトレッド面にくぎやネジなどが刺さっても、タイヤ内部のシーラント剤によりパンク穴をふさいでくれるというもの。ランフラットタイヤと異なり、乗り心地への影響がほとんどないのがうれしいところだ。

  • 洗練されたデザイン Design
  • オールイン・セーフティ Safety
  • 快適な走り Drive
  • 心地よい空間 Comfort
  • ゆとりのパワー R-Line